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箱根インハイ優勝余興~二次創作弱虫ペダル
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何で俺らここ集められとんの
一位二位三位の学校やからやろ
あ、金城さん戻った
待たせたなみんな。
大会事務局からのお達しだ。
一~三位の学校で余興をやってほしいそうだ。
余興?
芝居でも歌でも何でもいいそうだ。
何や四位はお呼びやないんかい。
帰るぞイビ、オタ村…てオタ村何で目きらんきらんっ
台本…書かせて下さい!
お芝居にしましょう!
かくして箱根インハイ
三位迄余興は粛々と執り行われたーっ
『人魚姫』
おそるおそる中央に立つ小野田。
えと…
ぼ…えと、
わたしは小さな人魚の姫です
地上にあこがれています
地上ってどんなとこなのかしらー
(棒読みだ)
(棒読みやな)
(あ、金城さんですよ)
小さな姫よ
おまえも15になったから、きょうだけ海面へ出ても良い
気をつけて行くのだぞ
嬉しい
ありがとう主将さ、じゃなくてお父様、行って参ります
(自転車で行くんか。鰭やろ)
(あ。王子、巻島さんや)
な、何だか風が強くなってきたっショ
(こっちも棒よみだ)
グワワワワッ
(オッ! オッサン!?)
(田所さん! 嵐の役だ笑)
(ぷっ、小さい嵐がパーマ先輩と無口先輩や)
あの人が波にのまれてしまう。
ぐるぐるぐるぐるぐる。
助けた。
岸においた。
あ、人が来る。
逃げよう!
入れ替わりに東堂が来る。
こんなところに巻ちゃんが、じゃない、人が倒れている、誰か、誰かーっ
(東堂さん芝居クサすぎや)
(いかにもだけどな)
(おっ。姫見送っとる見送っとる)
どうしてだろ。
あれからあのかっこいい人の面影が頭から離れない。
人間。
足。
ほしい。
人間になって魂分けてもらって、ずっとそばにいたい…
そらえらくキモイ話やなー
でもそれ、叶えたるでー
カッ!
暗転。
明かりがつくと、
普通に立っている小野田。
足だ!
足がある!
(さっきも自転車乗っとったやないかい!)
(まあまあまあ)
巻島と、自転車をこぎあう小野田。
坂道い!
はい!
自転車は!
はい!
楽しいか!
はい!!
(まんま名呼びやんか)
(おっ。福富さんだ)
ところが
(止まった)
(固まっとる)
(新開さん出て来た)
(アンチョコのぞき込んでるで)
巻島王子に縁談がもちあがったのです。
バキュンポーズして、福富を連れて去る。
大丈夫だ坂道。
俺は俺を海で救ってくれたカチューシャの奴とでなきゃ添わないって決めてんだ。
縁談相手がそのカチューシャだなんてコトは、万に一つもないからさ、大丈夫っショッ
そこに泉田が出て来る。
ところがその、万に一つが起きたのです。
現れる東堂。
お久し振りです王子様。
そうです私こそが浜であなたを発見した、運命の恋人です!
脚本(ホン)が安い!!
(カッチーン!)
(おちついて東村さん。
東営さんふだんからあんな人だから)
それは聞きずてならないな。
坂道くん。
どういういみか説明してくれたまえ。
え、それはあの…
尽八い!
うちの後輩に何で言いがかってるんショッ!
黙っとれ巻ちゃん!
いかに巻ちゃんの後輩でも!
言っていいことと悪いこととそのどっちでもないことがあるのだぞ!
※こら書き手!
ドサクサまぎれにパンク△ー△ーのネタをつかみ込むんじゃない!!
(俺らの)
(出番は…?)
結局お芝居はワヤなってしまいましたけど、僕は巻島さんを殺さないで済んでほっとしました。
東村さんの最初のホンでは、王子は真波くんだったんだって。
でも体調悪かったみたいで、急遽巻島さんになったんだそうです。
そこがまちがいのもとじゃったって東村さん言ってたけど、僕は面白かったよ?
(まさか御堂筋が出るとはな)
(そこ、ワイもびっくりやった)
私もです。
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