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双子~腐二次創作弱虫ペダル金荒。金城目線
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荒北アキさんがきた。
すごくまじめな顔で。
顔立ちはやすともによく似てる。
りんとした美人だ。
「金城さんですよね」
はい。金城です。
「お兄ちゃんのこと、本気なんですか」
僕はことこういうことでは、冗談とかはありません。
「お兄ちゃんのことどのくらい知ってるんですか? 知ってるつもり、じゃないんですか? お兄ちゃん、箱学時代福富さんとべったりつきあってたんですよ? それに、中学の頃には…」
俺は彼女の唇に自分の右手の人差し指を当てた。
「福富のことは知っています。中学時代何かあったらしいことも薄々。でも聞くならかれからです。あなたからじゃない」
「…」
アキさんは黙った。
重苦しい沈黙。
ややあって、彼女は再び口を切った。
「ほとんど結婚みたいな間柄なのは知っています。ただ、男性二人で子供を持つって、この国では難しいんじゃないでしょうか」
「難しいですよ。しかも双子だし」
アキさんの表情が固まった。
「双子? まじで?」
「まじです。僕はことこういうことでは、冗談とかはありません 」
「わああああ!」
なんだかスゴい叫び残して、アキさんはそそくさと帰っていった。
見送って、フランスのやすともに電話する。
『もしもし』
囁くような声だ。
「声を潜めているのは、水槽に気兼ねしてるってコトかな」
『ったりめーだろ? どこの赤ん坊も驚かしたくないからサ。ほれ画像』
円柱中にまだ小さい我が子が二人、身を寄せ合って浮いている…
かわいい…
『いま“かわいい”って思ったろ』
「思った。何故わかる」
『俺もあんたを全身全霊で見てるからだヨ。とかね? けっ! なんか恥ずっ』
遠い地で照れているやすともが、なんだかとても愛しくなった。
「いつ戻る」
『あすかあさって。ここにいてもかわいいかわいいニへラーってしちまうだけだかんね。しっかり働いて育児資金ためねーと』
既に親ぶってるやすともが、最高にかわいくて。
待ってる。
一言告げて電話を切った。
アキさんのこと、言い忘れた…
いっか。
早く戻ってくれ。
おまえのいないベッドは広い…
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