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シンクロストレートツイン再び~R18腐二次創作弱虫ペダルT2
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テニス部とバレー部の交流会あって、互いの球技でハンデ戦した。
テニスはあたしたちが勝ち、バレーはテニス部が勝った。
OGは数合わせだったので適当に抜けて帰っていい。
一ッチおうちかな。
ラインしてみようかな。
「岩瀬」
振り向くと橘アヤだった。
テニス部OG。
「時間ある?」
自転車競技部マネと仲いい。
そのことに気づいたのは二秒後で、さらに七分二十秒後には、私たちは地味なカフェの片隅にいた。
「一ッチとは別れないよ」
いきなり言ってみる。
王手金取り。
「それはアンタの自由」
「だっ、だよね?」
「ただ聞きたい。あの人幸せ?」
「え…」
そんなの私、わかんない。
「私インハイ帯同してしまったんだこの夏。何であんなに幹がはまるのか、一端わかった気がしたんだ」
「…」
「そんな中の一人が自転車やめた。凄いことだと思うんだ。あんなことさえなきゃ、あの人…」
あんなこと…
一ッチが一年庇って…負傷…してて…
それから主将さん。
手嶋…くん…
涙が私の瞳に膨らんだ。
「私邪魔かな。一ッチと自転車と、手嶋の仲に割り込んで、あたし何があるのかな。こんなんで、いいんだろか」
ポロポロ泣き出した私に、橘はただただ困ったように、でも、とびきり優しくハンカチを差し出した。
橘と別れた私は、まっすぐ家に帰った。
シャワーを浴びた。
もう心は決まっていた。
真新しい下着をつけて、一番お気にのワンピを着た。
約束もせずに一ッチ訪ねた。
お母様がいたらそこまで。
でもいなくて、居間に通された私は、首をノーと振った。
お部屋がいい。
ベッドに、彼を押し倒した。
上から奪うようにキスした。
口数の少ないかれはただ、戸惑いながらされるままになってる。
私はかれの下半身へと、指を滑らせる。
男のサガとして、起き上がりかけてる絹の手触りを、おそるおそるとらえて、本物にする。
だめだよ…
だめじゃない
だめにしないで
今だけは、
“かれ”でなく自転車でなく私をみて。
上から、かれを、男性を初めてのみこんで、私はちょびっと出血をみた。
私が動いて、かれをいかせた。
抜こうとするのを阻んで、中で受けた。
一ッチは襲われたおんなのこみたいに身じろぎもしなかった。
しばらく裸のまま寄り添っていた。
「責任…とるから」
まじめな声で、かれがいうのを聞いた。
「いい」
うれしかったけど、私はあらかじめ決めていた答えをした。
私がこうなりたかっただけだから。
ありがとう。
でももういい。
もしまだ間に合うなら、あなたはあなたを待っている人たちと一緒に…
いたほうがいい。
涙声になってしまった。
でも言い切れた。
岩瀬えらい。
あたしめちゃめちゃ偉い。
「岩…」
「ありがと。帰るね!」
私は服を着た。
ーッチのさいごの香りをまとってそこを出る。
ALL END。
うちの前で自転車の調整をしてたら一が来た。
横にしゃがみ込んで作業をみている。
足は引きずってはいないけど、ペダルはもう踏めないのだろうか?
不意に、一が口を切った。
「岩瀬にやり捨てられた」
ガチャンと!
俺は工具をとりおとした上うまく拾えない!
「やっ…やり…」
「終わった。おまえのとこに」
工具を拾ってくれた。
「戻っていいか」
涙が出た。
いっぱい浮かんで、でもどんなことばも出ない。
「俺といて」
くれるのかと言う前に、ーの方からキスしてきた。
新しい
始まりの
キス。
受け止めて、
屹立する自分をなだめて、ああいまここにかれがいて、俺と再び一つになるのだと実感する。
お帰りー(はじめ)。
俺の…永遠の…
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