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ゼノン・テンガロン~二次創作弱虫ペダル愛音目線
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正塔の演技をみていたら、金髪の青年が来た。
凄いね彼
でしょう?
わがことのようにうれしくなって答えたけど、横顔見上げたら誰かわかった。
ゼノン・テンガロン。
当時10才で、かわいいかわいいって騒がれた…
あたしは唇を結んだ。
こちらを見ず、ゼノンは続ける。
君の女役のお父さんが逃げた、そこからすべて始まったんだ。
セリーズ・ディアンもエルタン・ジェンもSEPPUNも断ってきて、父さんは大いに顔つぶされたんだ。
みんなタクトシキバを戻してやれ、その一点張りだった。
たかがピアニストだろう。
こっちは合衆国大統領だぞ!
何で…
愛音?
不意にあたしに声がかかった。
見るとカドーのおじさまだった。
思わず飛んでいって背後に回った。
なんて弱虫愛音。
でも正直怖かった。
ゼノン。
表情のない目。
表情のない目…
ゼノンはおじさまを見、
誰?
と。
花屋ですよ。
一介の。
ああ。
あんたが假屋崎。
ちょっと有名な華道家だからって、勇んでシキバの味方した奴ね。
何とでも言いなさい。
ただ花屋はね、いたいけな女の子が、政治家の二世にいたぶられてるのみちゃうとつい、ハッスルしちゃうのよね。
挑発的に返した假屋崎に、ゼノンはそれ以上言い募らず、きびすを返しかけたが、
最後に一言あたしに言った。
幼なじみ。
怪我とかしないといいな。
背筋が凍った。
ステージでは、表彰が行われていた。
正塔はダントツの一位だった。
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