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独占。1【twpp】
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「なぁ、ほんまにやばいんとちゃう?」
「いや、だって仮にもあのP-Pだぞ?」
「だって連絡もつかへんし、家にも戻ってないみたいやし……」
「……つわはす君はなんか知らないの?」
「……いや、なんも分かんない……」
突然話を振られれば深刻な顔で俯きぽつり、と呟く。
暫くの沈黙が訪れる。誰も喋ろうとはしなかった。
数日前、P-Pが突然に姿を消した。
キヨ君と一緒に実況を撮るつもりだったであろう日に。
だから、キヨ君からLINEのグループに連絡が来たのだ。
『誰かP-P知らない?』
いつもならクソメガネだとかぺーぺーだとか変な渾名で呼んでいるくせに普通に名前を呼んでいた。
話を聞けば、待ち合わせした時間にP-Pの家に行ったら何故か鍵が空いていて、中に入るとそこはもぬけの殻だったそうだ。
「……多分実家にでも帰ってるんじゃない?」
「そんな急に帰るもんなんかなぁ」
「いやそれはさすがに急すぎでしょ……」
あーだこーだとまだ口論を進める2人を見つめる。
やっぱ駄目だなぁ、こいつらは。
俺は2人に聞こえるか聞こえないかの声で呟いた。
「……まぁ無事だよ、きっとね」
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