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独占。2
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俺は未だに心配する2人と適当に別れ、自宅へと帰ろうとしていた。
はぁ、と小さくため息をつく。吐いた息は白かった。
寒いなぁ、こんなに寒いと人肌が恋しくなってしまう。
早く家に帰っていっぱいぎゅーってしなくちゃ。
きっと俺が居ない間寂しがっていたはずだから。
「……あ、そうだ。」
ふと目に入ったのはいつも寄っているコンビニだった。
何かあったかいものでも買って帰ろう。
俺はカップスープを2つ買ってコンビニを出た。
喜んでくれるかなぁ。
家に着いた。
微妙に建付けの悪いドアに鍵を差し、音を立てて開ける。
薄暗い家の中に、一部屋だけ明かりが着いている。
俺はその部屋へと足を運んだ。
「めっちゃ外寒かったぁ、朝はそんなでも無かったのに。もうちょっと厚着してくべきだったかな」
近くの机にガサ、と雑にコンビニの袋を置く。
そうしてから先ほどまで着ていたコートやらマフラーやらを脱いでクローゼットに片付けた。
手袋はしていなかったため手はとても冷たくなっていた。
今度からは手袋もしていかなくちゃだなぁ。
「あ、ごめんね。言うの忘れてた」
そこまでして俺はそこに座り込んでいる相手に話しかけた。
そして相手と目線を合わせるため目の前に座り込んだ。
愛しい人の顔を見ると自然と笑みが零れる。
俺は、口を開いてこう言った。
「ただいま、______ ぴーちゃん。」
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