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くそみたいな恋人
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「今日ハルは俺といたいみたい」
引っ張られて反射的に眞仲を見れば
眞仲はニコニコ笑いながら
おちゃらけた声で夏瑠に言い放った
その笑顔が妙に嘘くさくて
俺には怖く感じる
「は?」
でも夏瑠はそんな眞仲の不自然さよりも
眞仲の言葉に反応したいみたいだ
…空気悪いな
もう泣きそうってよりも
どちらかって言うと
逃げたい…
「頭のいい真面目君とは違って
ほら、ハルは一途だからよそ見すらまだ知らないんだよね」
微動だにしない笑顔でらつらつと言う眞仲
急に夏瑠の事を褒め出した??
なんで?
実は仲がいい??よそ見?
よそ見ってあれだよな?
…よそ見?
俺の頭の中はハテナだらけだ
でも夏瑠には伝わったみたいで
「回りくどい言い方してキモいんだけど、何がいいてーの?」
…よく分からないけど不機嫌さが増してる
褒められたのに何でだ…?
「頭が良くても自頭は良くないみたいだね
まあ、いいやじゃあ、お願いだけ言うよ
今日だけはハルをほっておいてくれ」
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