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《再会》5
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まだ薬の影響が身体に残っているようで…
動きが緩慢だ。
「くそっ…」
情けなさすぎる自分に怒りがこみ上げるが…
「っ!」
ふと視界に入ったその姿にドキッとする。
(…アキラ!!)
ベッドサイドによりかかって眠っているアキラ。
久しぶりに見る綺麗な姿…
会いたかった…
しかし直ぐに現実に引き戻される。
不可抗力だったとしてもフミヒコに好きなようにされてしまった自分…
まさかアキラに知られているのか…!?
先ほどのことを…
最悪だ…。
こんな情けない姿をよりによってアキラに見せてしまうとは…
確かに会いたかったけど…
会えたけれど…
こんな姿で再会することになるとは。
フミヒコにさらに怒りの感情を抱くが、
終わったことはどうにもならない…
こんな状態でアキラに何て言ったらいいんだ…
くそ…っ
「……」
せめてアキラが目を覚ます前に服を着たい。
重くだるい身体をゆっくりアキラがいる側とは反対側に動かす…
が、思うようにならない身体、布団をひっかけてずらしてしまう。
ベッドサイドに身を預けていたアキラに振動が伝わり…
「ん…」
アキラが目を覚ます。
「!」
「…みずき、大丈夫か?」
軽く目をこすり、
背中を向けているみずきに声をかける。
「あ、アキラ…」
すぐそばにアキラがいるのに、振り向くことができず固まるみずき…
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