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《再会》9
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「…アキラを、俺はこの手で殴った…、酷いことをしたんだ」
アキラに謝らなければならないことは沢山ある。
ここ最近の言動…
自分自身理解できない、記憶が曖昧だったり、不振な行動もあった。
けれど一番してはいけないことを俺はしてしまったから…
アキラを傷つけた。
「違う、みずき…」
アキラは首を振ってみずきに言うが…
「アキラを独りにして、アキラを苦しめて傷つけた…守ってやれなかった、その償いをしたい、だから」
溢れ出す後悔の念は止められない。
アキラに償わなければ、許してもらわなければ…生きていけない。
「みずき!」
「…っ!」
アキラはみずきの言葉を止めるためみずきに無理やり口付けする。
「あ、アキラ…」
びっくりして言葉を続けられなくなるみずき。
アキラを見る。
「…ごめん、でもオレの話聞いて…」
「…あぁ」
「…みずき、あのな、もう、お前とオレは別れたし関係ないんだから」
恋愛感情をなくしていると思っているアキラ、みずきをなだめるつもりで言うが…
「ッ…」
関係ない…
その言葉にザクッと胸を抉られた気持ちになるみずき。
自分で蒔いた種だが…、俯いてしまう。
「いくらお前が優しいからって、わざわざ謝りに来なくてもいいんだ、何も償わなくていい、それになんでフミヒコと…」
アキラはそのまま続けて話す。
「……」
「あいつは本当に危険だから、不用意に関わりを持ったら駄目だ」
諭すように話すアキラに…
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