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《再会》12
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「……」
「アキラを助けたい、アキラを助けれるなら俺は何だってするから…」
だから自分にできることなら何だってしたい、アキラのために…
「しなくていい」
首を振るアキラだが…
「アキラはフミヒコの言いなりになるのは嫌だろう?」
「嫌だけど…もう他に行くところがないんだ、オレには…」
施設も解約されて…
「俺と…俺のところに戻ってきてほしい」
行くところがないなら…自分のもとへ…
「……」
みずきの真剣な言葉を聞いてすぐに応えることができないアキラ。
「俺にはアキラが必要なんだ」
心からの想いをまっすぐ伝えるみずき。
「バカ…」
すっと俯いて呟くアキラ。
「アキラ…」
「なんで…」
あんなにみずきを苦しめて暗示をかけたのに…
また…オレのことを好きって…必要って…
「オレは…お前にそんな風に想ってもらえるようなヤツじゃないんだ、本当に…忘れられて当然なのに…」
ちゃんと思い出してくれた…
「アキラ…」
「助けるとか…バカだよ…」
本当に…
「本当にバカだよな…1ヶ月も、アキラと一緒にいられる時間を無駄にしてしまって、見つけることが出来て良かった。一生後悔するところだった」
「……、ありがと…」
こんなオレを、
思い出してくれてありがとう…。
そっと顔を上げてみずきと瞳を重ねて微笑んで伝える。
「アキラ…」
そんなアキラにドキッとしてしまうみずき、言葉に詰まっていると…
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