アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
《再会》16
-
「最初は…みずきに苦なく忘れさせれるって言ってたから、みずきに負担がなくてオレのこと忘れて自由になれるなら…って話に乗った」
「…アキラ」
自分と離れようとしていたことを知ると胸が痛む。
「けど、最初の暗示は失敗してみずきに負担がかかる方法しかできないって言われて…始めたものはやめられないから徐々にオレから離れていくように暗示をかけていったんだ」
「そんな…俺はそんなこと覚えていない」
暗示にかけられたなど…
「それも全部暗示で隠されていたんだよ、みずきは覚えていない、けど、不可解な言動や、オレの名前を呼べなかったり触ったら気持ち悪くなったり…あれも全部暗示の作用なんだ」
「…そんな、なら俺がアキラに酷いことをしたのも…」
アキラが望んで?
にわかに信じられなくて言葉に出してしまう。
「あれはフミヒコが勝手に追加暗示をかけさせたんだ。みずきがオレを襲うように、別れさす為になんでもする男だから…フミヒコは」
「ッ…」
アキラを傷つけてまで手に入れようとするそのやり方に怒りを感じるみずき。
「だからみずきの意思でやった訳じゃないから、みずきは気にしなくてもいいんだ」
アキラはみずきの目を見て真剣に言う。
「けど…たとえ暗示がかかっていようと、大切なアキラに手を挙げた。俺は…自分が許せない」
やはり悔やむみずき。
好きな人を殴ってしまった、取り返しがつかない過ちだ。
「違う、みずきは悪くないんだ。元々お前、暗示にかかりやすい体質らしいし、確かに暗示の力はすごかったから」
みずきの変化を一番近くで見ていたから。
「……」
「それに大元はそんな暗示を仕掛けたフミヒコと、みずきを暗示にかけることを望んだオレが悪いんだ」
少し俯いてアキラは言う。
「そんな、アキラも被害者だ、謝らなくていい」
首を振って否定するが…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
45 / 149