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《再会》17
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「ううん…オレが浅はかだったし、みずきの意思を無視して暗示に頼った結果みずきを余計苦しませてしまったから…ホントごめん」
アキラは尚も頭を下げる。
「…アキラ、」
「ずっと謝りたかった、お前に…」
顔を上げ、みずきと瞳を合わせて言うアキラ。
「そんな…」
「お前と別れて1ヶ月以上…フミヒコのもとで生活して、もう、全て諦めて…なにも望まないようにしてきたけど…」
一度視線を落として、そう呟くように言うアキラ。
そしてまたみずきと視線を交わして少し微笑み言う。
「やっぱ、お前に会いたかったんだオレ…お前が来てくれて嬉しいって思ってる」
「アキラ」
そんな様子のアキラを見てドキッとするみずき。
「勝手だよな…」
俯きアキラはそう続けて言うが、
「勝手じゃない…」
みずきは首を振り、アキラの言葉を否定する。
「みずき…」
再び瞳を重ねるアキラ。
「アキラは俺の為に暗示やいろいろな事を考えてくれて、我慢してくれて…アキラももっと欲しがっていいんだ、勝手していい、我慢しなくていいから」
みずきは今思うことをそのままアキラに伝える。
「我慢なんか…」
首を振るアキラに…
「フミヒコに好きにされるのは嫌だろう?」
みずきは問いかける。
「それは…嫌だけど…」
フミヒコに好きにされること、プライドを折った行為に…諦めるしかない自分。
「嫌なことを我慢しなくていい、本当はここから出たいだろう?」
さらに問うみずき。
「出たいけど、もう諦めたから…オレはもう何も望まないって、独りになって死ぬまでただ現状を受け入れようって決めた、それが、一番誰にも迷惑かけないし、いい方法なんだ。だからみずきこそもうフミヒコに関わっちゃだめだ」
アキラは首を振り、逆にみずきを説得し始める。
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