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《再会》20
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本当に身勝手な自分だけど…
アキラはそっとみずきに視線を送り…
アキラはふと手元のメモ帳に走り書く。
「?」
「でも、今すぐにどうにかできる状況じゃないから…」
アキラはそう言いながらメモには…
『この部屋は盗聴されてるから、ここで話したことはすべてフミヒコに筒抜けだと思って、大切なことは筆談で、言葉ではフミヒコを油断させるような返答をして』
フミヒコの罠にはまって諦めるしかなかったけれど、本当の気持ちを問われれば…
ここから出たい…
みずきが身体をはって作ってくれたチャンス、
もう二度とないだろうから…
やれるだけやってみたい…
「あぁ…、」
みずきは頷きアキラを見た後…
メモに返事を書く。
『アキラをここから連れ出したい』
こんな不自由な思いをしているアキラを何より早く助けたいから…
「…とりあえず何か飲み物でも出すから、落ち着いてはなそ…」
無言になれば怪しまれるので、アキラは会話と筆談を分けて上手く話していく。
脱出の計画をフミヒコには知られないように…
『入り口に監視がいるからそれは無理』
メモには返事を書く。
フミヒコに願い出たところでまた丸め込まれるだけだ。
「…あぁ、わかった」
言葉では頷くみずきだが、メモには再び質問する。
『監視がいない時間は?監視を振り切る方法はないのか?』
『入り口には最近は24時間交代で見張ってる、振り切るのは、オレが足手まといになるから無理』
逃げようとしても走れない自分は足手まといになる。
そうさっと書き残して飲み物を取りにキッチンに行く。
「……」
まず2人で出れる言い訳があれば…
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