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《再会》21
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二匹の犬たちを撫でながらアキラを助ける方法を考えるみずき。
ふと犬たちをみてはっとする。
「はい、コーヒーだけど」
戻ってきたアキラはコーヒーを出しながらメモを見る。
「あぁ、ありがとう、アキラ」
頷いてコーヒーを受け取りアキラを見る。
『犬たちを散歩に連れて行く振りをして逃げれないか?』
さっそく思いついたことを書いて聞いてみるみずき。
「みずきは変わりないみたいだな」
アキラは何気なく話しながら返事を書く。
『逃げるかもしれないと思われているから、行かせてくれないかも、それか監視が散歩には付いて来ると思うけど』
「あぁ」
書きながら話すのが難しいみずき、とりあえず頷いて…
『外に出れれば隙をみてアキラを担いで俺が走るから』
みずきの考えをメモに書く。
「……」
『無理だ捕まるって』
さすがにそれは強引な作戦だ。
『今度は捕まらない』
そう真剣な表情で返事を書くみずき。
「……」
真剣なみずきの瞳を見つめ、少し頷いたあと…
「タバコ吸いたかったらベランダ行って吸えばいいから」
不意にアキラはそんなことを聞く。
「え…いや、」
答えに詰まっていると、アキラはメモに
『ベランダ行って』
そうさっと書く。
「あぁ」
アキラの思うとおりに頷くみずき。
『ベランダで筆談しよ、会話しながらだとややこしいだろ』
みずきが筆談しながらだとうまく受け答え出来ないのを気にして促したアキラ。
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