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《2人の脱出作戦》2
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「え、いや、ここでは…」
それにフミヒコとの行為の後だから余計に見られたくない。
「そっか、でも無理しない方がいいから手伝って欲しかったら言ってな、んー、じゃ一緒に寝る?」
さらに可愛らしく首を傾げ、アキラはそう誘う。
「い、いや…」
相変わらずのアキラにたじたじになるみずき。
「一緒に寝たくない?」
上目遣いで囁く…
そんな可愛らしいアキラを見ると、思わず、寝たい、と言ってしまいそうになるみずき。
「こ、ここはフミヒコの…」
なんとか言葉を返す。
以前、フミヒコが他人にベッドは使わせないと言っていたから。
「関係ないよ、オレはここから出れないんだから、久しぶりに逢えた元恋人と一緒に寝たいって思ってもおかしくないだろ?」
アキラはなにげに言うが…
「元…」
その言葉が胸を打つ。
「別れたからな…オレたち」
今は付き合っていない2人。
「……すまない」
アキラの言葉を聞いて、辛くなるみずき。
「何謝ってんだよ」
首を傾げる仕草で答えるアキラ。
「簡単に別れて…」
あんなに裏切らないと誓っていたのに、信じていいと伝えていたのに、簡単に別れてしまった自分。
「いいんだって暗示にかかってたんだから、お前は」
すべて暗示のせい。
暗示を望んでかけたのはオレだから…
みずきは悪くない。
「あの時、覚えてる…あの感覚、俺は馬鹿だ」
あの夜、アキラを必要ないと思ったこと、今でも覚えている感覚…
信じられない。
「あんな時間にアキラを一人にして大丈夫だったか?本当にすまない」
あのときのことも…
謝っても謝りきれない…
暗示なんかに負けた自分の心が許せない…
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