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《2人の脱出作戦》7
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「まだ早いな、お前仕事は?」
少し身体を起こしながら…みずきに聞くアキラ。
「今日は休みだから」
みずきはさり気なくアキラを支えて手伝う。
「そっか…あ、そういえばお前の朝飯が無いんだよな」
「俺のはいいから」
急に泊まったのだから。
「そういう訳には、もう少ししたらオレの朝飯が届くから、それ食べればいいよ」
軽く言うアキラだが…
「それじゃアキラは?」
「オレ飲み物だけでいいから、最近そんなに食べないし」
「いや、アキラは食べないとダメだ、痩せてるし」
アキラに少しでも食べささないといけないという気持ちから強く言うみずきだが…
「……痩せてるとオレって魅力ない?」
アキラは少し黙ったあと、そんなことを言う。
「えっ…?」
「……だって、お前からぜんぜんキスとかしようとしないから、痩せてるオレって気持ち悪いのかなって思って」
「な、そんな訳ない!気持ち悪いわけがない!本当はキスしたいし、抱きしめたいと思ってる。けど、今はできない…」
大好きだけど、今は…
「…なんで?」
首を傾げながら聞くアキラ。
「俺はアキラに償ってない、酷いことをしたのに平然とこの1ヶ月過ごしてきたと思うと…」
何も考えず過ごしてきた1ヶ月間…アキラはフミヒコの玩具になってつらい思いをしていたのに…
「みずき」
「アキラを自由にするまでは、自分を許せないから…今は、まだ…」
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