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《2人の脱出作戦》9
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少し休んで、午前9時…
ついに作戦開始の時が来た。
犬たちの散歩にいく隙をついて逃げ出す計画。
「じゃ散歩、いこっか?」
何気に言うアキラ。
「あ、あぁ…」
絶対成功させる、そのプレッシャーからやはり固くなるみずき。
「……みずき!」
そんなみずきを見てクスっと笑い、勢いよく名前を呼ぶアキラ。
そして振り向いたみずきの鼻をキュッとつまむ。
「えっ…あ、アキラ??」
びっくりして慌てるみずきを見てまた笑うアキラ。
そっとみずきの首筋に触れて…右の頬にキスする。
「気楽に行こう、大丈夫だから…」
そのままポソっと耳元で囁く。
「あ、アキラ…」
離れてまたみずきに微笑む…
緊張をほぐそうと…
「アキラ…ありがとう、……少しだけ、すまない…」
アキラの優しさに触れて、たまらなくなるみずき。
アキラを抱き寄せ、優しく抱きしめる。
絶対離したくない、
俺はアキラが好きだから…
助け出す、必ず…!!
アキラをギュッと抱きしめながら心に誓うみずき。
そして、犬たちを連れて玄関まで降りる2人。
玄関ホールには監視員が1人立っていた。
「おはようございます」
アキラの姿を見ると、監視員は挨拶してくる。
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