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《2人の脱出作戦》13
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みずきはベッドサイドに座っている父の下に近づいていく。
病室にもアキラの姿は見当たらない。
「あの、父さん、アキラ…楠木アキラが来なかったか?」
まず気になることを聞いてみるみずき。
「いや、俺に面会はお前くらいしかないだろ」
首を傾げるナオキ。
「…、」
まだ来ていない。
途中で捕まったのか…色々不安になるみずき。
「どうしたんだ?」
そんな様子のみずきを見て聞くナオキ。
「いや、そのアキラが来る予定になってるから、少しここにいていいか?待ち合わせをしていて…」
少し理由を話す。
「好きにしたらいい、…アキラ君とは昔世話になったあの綺麗な高校生の男の子だろう?」
思い出しながら言うナオキ。
「あぁ、」
「お前に高校生の友達や金髪の子の友達がいるとは驚いたが、今でも仲いいのか?」
「……そうだな」
父の言葉になんとなく答えながら、アキラの心配をするみずき。
時間的にもう着いてもいい頃の筈。
もし捕まっていたら…
無事でいてほしい…。
「上の空だな、」
いつものみずきらしくない様子にそう尋ねる父。
「いや…そんなことは…」
ナオキに余計な心配をさせないように平静を装うみずき。
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