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《2人の脱出作戦》16
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たわいない会話を楽しんでみずき父の病室から出る2人。
「親父さん元気そうだな」
みずきと並んで歩きながらそう声をかけるアキラ。
「あぁ、もう外出許可も出てるらしい」
頷いてアキラを見ながら答える。
「そっか、よかったな、退院したら一緒に住むのか?」
「…それは、」
首を傾げるみずき。
「何だよ、住まないのか?」
「俺はアキラと暮らしたいから…家は狭いし…それに父さんはもう大人だから、もしかしたら母さんの所に行くかもしれない」
「へぇ、」
「まだ分からないけれど、父さんはそれが一番幸せなんだと思う…」
大好きな人と暮らすのが…一番幸せ。
「そっか…」
大好きな人と暮らせる幸せ…か。
「アキラ、少し座ろう、あの後1人で平気だったか?」
アキラを待合いの椅子に座らせて、自分も隣に座るみずき。
「大丈夫、お前こそ、ここに着くの早くないか?」
アキラは疑問に思っていたことを聞く。
「あぁ、犬たちを一時ヨシに預かってもらおうと思って」
予定になかった行動なのでアキラに言う。
「え?」
「迎えに行ってもらうように頼んだんだが…勝手なことをしてすまない、動物病院まで歩いていくより目立たないから…」
謝りながら伝えるみずき。
「まあいいけど…たぶんヨシには着いていかないよアイツら…みずきには従うようには伝えたけど…一度連絡したほうがいいかも」
考えて首を傾げる。
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