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《2人の脱出作戦》18
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アキラもみずきに大丈夫、と伝える。
「やはり、すごいな…」
アキラの言葉だけでも言うことを聞く犬たちに感心してみずきが呟く。
「ヨシ、悪いけど…そいつら連れてお前ん家帰ってて、オレらも行けるようなら行くから」
アキラは続けてヨシに頼む。
「ったく、訳わかんねぇ…」
急かされてなにがなんだかの状態なヨシ。
「話はあとでするから、よろしく」
アキラはマイペースに頼んで話を切ろうとする。
「はぁ…わーったよ」
ヨシはやれやれとなりながらも言われたとおり、犬たちを連れて自宅を目指すのだった。
電話を終えて再び椅子に座りながらみずきはアキラに聞いてみる。
「これからどうする?」
「一応、逃げれたな」
アキラはみずきを見ながら息をついて、そう呟く。
「あぁ、でもまだ…」
追われているのは確かだから…
「いつまでも逃げ続けれる訳ないからな…」
アキラもそう言葉にする。
「……」
いつかはフミヒコと話さなければならない。
「とりあえず、ヨシの家に行くかな、メアリーたちに会いたいし」
「あぁ、バイク乗れるか?」
「どうかな、ま、大丈夫だろ、あまり急激な加速とかストップしなきゃさ」
「あぁ…ゆっくり行こう」
やはり走行中に転落したらただではすまないので、みずきはアキラの安全を考えてベルトで身体を固定していくことにする。
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