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《2人の脱出作戦》19
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そうしてアキラたちは、ヨシの家の付近までくる…みずきが家の周辺を注意しながら見て回り、見張りなどいないことを確認する。
「大丈夫のようだが、ヨシがまだ帰っていないようだな…」
車庫に車がないのでまだ帰宅していない様子。
「電話したのさっきだからな…もうすぐ帰ってくるだろ」
「あぁ…」
「一度フミヒコに連絡入れた方がいいかな」
アキラは考えながら言う。
「なぜ?」
「こうして逃げてもいずれどこかで捕まるだろ、逃げるのにも持久戦になったら辛いし、ヨシとかに迷惑かけるしさ」
「……」
「大丈夫、戻る気なんかないから、いずれは話し合いの場も持たなきゃならないし…」
「あぁ、俺も…」
話すときは一緒に…
「お前は来なくていい」
はっきり断るアキラ。
「な、なぜ?」
「これはオレの問題だから、フミヒコとの話し合いにみずきにはいてほしくない」
「そんな…」
「それに、フミヒコはお前もターゲットとして見ているんだ、お前がいると不条理な提案をされるかもしれない」
「……」
返す言葉が出ないみずき。
「だから、オレがきっちりカタつけてくるから…」
安心させるように笑顔を見せるアキラ。
「…一緒に行きたいけれど、それがアキラの荷になるなら…待っている、けど、フミヒコにどんないい話を持ちかけられても乗らないでくれ…頼む」
2人だけでまた何か吹き込まれたら…それが心配なみずき。
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