アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
《2人の脱出作戦》27
-
「…アキラは…」
「みずきを恨んでたり怒ってたりするなら隠したりしねぇだろ?」
「アキラは、今回のことは全てフミヒコとアキラ自身が悪いと謝ってくれた…俺は悪くないと…」
「そんなら何も償うことはねぇだろ…お前だって同じくらい傷ついてんだし、アキラだって共犯みたいなもんだしな」
「それでも…大切なアキラに手を上げて、レイプまでしてしまうとは…暗示に勝てなかった自分自身が許せないんだ…」
しかも全てを思い出せない自分。
アキラに自分は何をしたのか…はっきり分からないから余計自分を責めてしまう。
断片的に残る記憶…
アキラの苦しそうな顔…
あの出血の量…
自分は相当酷いことをしたはずだ…。
「…みずきは真面目だよな、やっぱ」
頷きながら感心するヨシ。
「真面目…俺にとっては普通のことなんだが…アキラに償う為にはアキラをフミヒコの所から助け出して自由を取り戻させるしかないから…」
「んで?今逃げてる最中ってことか?」
「あぁ、ついさっき犬たちを散歩に連れ出した時に走って逃げた、今はアキラがフミヒコに連絡して一週間は自由にできる、しかし一週間後にはまたフミヒコに会わなければ…」
アキラは独りで行くと言ったが…アキラにばかり頼るのも…
足枷にはなりたくない…けれど、アキラを助けたい。
「なんか大変なヤツに目つけられたな、アキラも」
「あぁ」
「で、その言い方だとお前はまだアキラが好きなんだな…」
「そうだ」
迷いなく頷くみずき。
「ったく、結局ふりだしかよ…アキラから離れて安心してたのによ」
そんなみずきを見て、ヨシはやれやれと呆れたように言う。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
78 / 149