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《急転》1
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みずきはヨシに事の成り行きを全て話して、ヨシにも協力を得ることができた。
これからフミヒコとどのような駆け引きが待っているのか、不安はあったが、すぐ側にアキラがいるだけで、気持ちのゆとりはだいぶ違う。
しっかりアキラを守っていけるよう頑張ろうと、思い直しながら…
ヨシに、礼を言って一旦アキラの様子を見に行こうとした…。
その時…
寝室からキャンキャンと犬たちの鳴き声が…
「!!」
めったに鳴かない犬たちが急に…
アキラに何かあった!?
「どうした?みずき」
ヨシの言葉に答えるまもなく、みずきは慌てて寝室へ走る。
ヨシも後を追う。
「アキラ!!」
ベッドサイドに駆け寄る。
一見、ただ眠っているように見えるアキラだが…
「アキラ、…アキラ!」
さっきとは明らかに違う。
みずきはアキラの肩を揺すって起こそうとするが…
「どうしたんだ?」
「息をしていない…」
いつも熱い手をしているアキラ…
しかし今は熱を失ったかのように冷たい…
頭が真っ白になるみずき…
「えっ!?」
ヨシもベッドに駆け寄り、アキラの鼻と口に手をかざしてみる…
「……本当だ、オイ!アキラ!!オイ!起きろ!!」
ヨシは愕然としながらも、アキラを抱えるように起こして背中を叩く…
しかし…ぴくりとも反応しないアキラ…
ぐったりとしている。
「ちょ…やべぇんじゃねーか、これ…」
ヨシの口から零れる言葉…
頬や首筋は温かいが、末端は冷たいアキラ…
状態は急速に悪化している。
「アキラ…っ」
そうこうしている間にアキラの唇の色が悪くなっていくのがわかる…
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