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《急転》2
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「病院に…」
みずきは狼狽しながらも口をついて出る言葉…
「待ってろ電話する」
ヨシはすぐに携帯電話で楠小児救急病院、健次先生のいる病院へ連絡する。
みずきはアキラを覚醒させようと必死に声をかけている。
病院に繋がり、ヨシは健次先生に取り次いでもらう。
「あの、アキラの知り合いの北上ですけど、」
運良く健次先生にすぐつながった…
『こんにちは、北上さん、アキラに何か?』
「アキラ、急に息しなくなって、今みずきが起こそうとしてんだけど反応なくて、顔とか青ざめてきて…」
『落ち着いてくださいね、まず、呼吸が戻らないようなら人工呼吸をはじめてください、呼吸が止まってからどのくらい経っているか分かりますか?』
「みずき!人工呼吸してろって!えっと、顔色見る限りまだそんなにたってない筈、2、3分くらい?すぐ気付いたから…」
みずきに伝えて、健次先生の質問に答えるヨシ…
「じ、人工呼吸!?」
急に言われて慌てるみずきだが、昔講習で見たり、BOUSの演技でしたことがあるのを思い出し、見様見真似で始める…
アキラを助けたい一心で…
『そうですか、心拍はありますか?』
少し安心したように言う健次先生…
「えっと、あります」
ヨシはアキラの手首に触れて脈を取る…
微かだが脈打つ感覚。
『分かりました、こちらからドクターカーを送りますから現在地を教えてください』
「はい、」
ヨシは場所を伝え、健次先生に指示をもらい電話を切る。
「みずき、大丈夫か?」
「あぁ、人工呼吸ってこうであっているよな?」
「あぁ、たぶん…、健次先生がドクターカー出してくれるみたいだから俺らは人工呼吸続けながら、アキラの覚醒を促せって」
「あぁ、」
「健次先生は来れないけど医者が乗ってるからその人の指示に従えって」
「あぁ…」
混乱しながらもヨシの言葉に頷くみずき。
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