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《待つ時間》2
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「あ、まだ…」
「じゃ、しといてやるからお前は少し休め、睡眠不足じゃ正しい判断力が鈍るぞ」
「……」
「俺が薬の扱い得意なの知ってるだろ、だからアキラのことは任せろ」
健次の肩をたたいて、そう促す亜澄。
「じゃ…三時間だけ」
ぽつりと言葉を返すと…
「四時間な、」
ニッと笑って訂正する亜澄。
「やれやれ…お前には適わないな」
そう苦笑いする健次。
「みんな心配してんだよお前のこと」
「分かった、ありがとう。少し休むよ」
素直に、お礼をいい頷いて立ち上がる健次。
「おーおー、頃合いになったら起こしに行ってやるよ」
「自分で起きれるって、じゃ…アキラの事よろしく」
アキラのデータファイルを渡しながらもう一度頼む健次。
「あぁ、おやすみ」
亜澄は健次が仮眠室に入るのを見届けて、そのままアキラの様子をみるため病室に向かう。
軽くノックして病室に入る亜澄。
「お、来てたのか、鈴鹿くんだっけ?」
「あ、はい。ええと…」
この医師の名前が思い出せなくて詰まるみずき、
立ち上がり避けながら考える。
「亜澄だ、亜澄啓吾。よろしくな!」
みずきの肩をトンと叩いて自己紹介する亜澄。
「はい…よろしくお願いします」
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