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《記憶の欠片》4
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過去の撮影のダイジェストが終わり…
終撮の内容へと進む。
今のアキラと変わりない姿…
カズキに組み敷かれ喘いでいる。
じりじりと胸が焼けるような痛み…
アキラを…
誰にも触れさせたくない。
独占欲が蘇る。
しかし…いつしかストーリーに呑まれていくみずき。
ラスト…
サクヤが刺されて命を落とすシーン。
エンディングへ…
死の描写が生々しく…
みずきの片目からは涙が零れ落ちていた。
死んで欲しくない…
生きていてほしい。
忘れかけていた強い思いが溢れ出してくる。
「アキラ…」
自分にとってすごく大切な存在だった。
いや、今も変わらず、大切で…
みずきはふとアキラのマンションから持ち帰ってきたノートを再び見る。
アキラの病のことをまとめたページ。
麻痺の対処法や病気の症状、薬の種類。
その最後のページに書かいたこと…
『アキラの病気は進行性で、様々な障害が出る可能性があり、病状の進行により がある。』
空白のある一文。
怖くて、それを文字にするのも言葉にするのも出来なかった。
(命を落とす事)
その一言を…
それほどアキラのことが大切で必要で、
絶対死なせたくなくて…
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