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《記憶の欠片》5
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その一瞬一秒を大切に共に生きたいと願っていたから。
それなのに…
なぜ自分は簡単に別れて…
今まで会いにも行っていなかったのか…
自分のしてきたことに愕然とするみずき。
アキラに会いたい。
アキラの声が聞きたい。
そう衝動に駆られるが…
みずきはふと自分の身勝手な行動の数々を思い出して、衝動を抑える。
アキラをずっと支えていくと言っていたのに…
あっさり別れてしまった自分。
その前から記憶がなくなったり、おかしな行動をとったりしていた。
もしかしたらアキラはそんな俺に不信感を抱いて別れたのだとしたら…
再び会いに行っても、アキラが自分を受け入れてくれるのか不安になる。
別れたきり1ヶ月も音信不通で…
調子よく、まだ好きだから付き合ってくれなどと、普通に考えても、そんな身勝手なこと言える立場じゃない。
「……」
けれど、このまま何もせず別れたままなのは辛すぎるから…
アキラに会って話したい。
けれど、いきなり訪ねるのは…アキラの都合もあるだろうから、まず電話で…
けれど、携帯電話はアキラに返してしまった。
仕方なく家の電話でアキラの携帯にかけてみる。
緊張しながらかけるみずき…
しかし電話は繋がらなかった。
「……」
様子を確認するだけでも…今から行こうか…
雨が降っているし、今日じゃなくてもいいだろう…と、アキラに会うことを反発する気持ちもあるのだが…
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