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《記憶の欠片》7
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「……」
これ以上、この場に居られなくてマンションを出るみずき。
いない?アキラが…
ショックで愕然としてしまうみずきだった。
放心状態になりながらも、停めていたバイクまで戻ってくる。
アキラの行方がわからなくなって困惑するみずき。
そういえば、最後に会った日、部屋を片付けていた。
あれは引っ越しをする為に片付けていたのか…
「……」
なぜ、自分は何も聞かなかったんだ。
アキラに貰った携帯電話も返してしまって…
この1ヶ月何をやっていたんだ。
みずきは自分自身の行動を深く悔やむが、
どうしようもない現実。
アキラが忽然と姿を消したのは事実だから…
アキラがいないという感覚はみずきを限りなく不安にさせる。
一刻も早く居場所を知りたい。
「一体、どこへ…」
みずきは一生懸命考える。
違う場所に引っ越したのか…
まさか施設に?
そうなれば探す手立ては皆無に等しい。
アキラの居場所を知っていそうな人物は…
ルード?
健次先生、アキラの弟。
でもアキラはたぶん居場所を伝えていないはず。
そうだ、フミヒコ!
確かフミヒコはアキラを狙っていて、あれからアキラはフミヒコとケリをつけたのか?
うやむやになったまま別れてしまって…
もしかしたらまた関わりをもたれているかもしれない。
フミヒコはアキラの行き先を知っているのではないか…
みずきは確認したい気持ちでいっぱいになるが…フミヒコはかなり苦手なみずき。
できればコンタクトをとりたくない相手。
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