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《記憶の欠片》8
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「……」
まずはルードに連絡をとってみて、フミヒコは最終手段として考えるみずきだが…
ルードの携帯電話には繋がらないため聞けず、アキラの弟の連絡先を知らないみずき。
多忙な健次先生とは会うことすら難しいし…アキラに頼るなと止められている。
アキラの様子だと健次先生に伝えている方が可能性低い。
残すはフミヒコ…
フミヒコには名刺を貰っている。
連絡はすぐにでもとれるが…
「……アキラ」
アキラの手掛かりを探すために…
好まない相手へ連絡をする。
名刺に書かれている番号へ電話すると、フミヒコではない別の男が出て対応する。
フミヒコに電話で話を聞きたいみずき。
繋いでもらうように頼むがすぐには繋がらなかった。
折り返し電話がくるのを待つ。
そして1時間後…
みずき宅の電話が鳴る。
「はい、鈴鹿です」
『…あぁユウかい?私だ、フミヒコだ、何か私に用があるそうだね?』
相変わらずの口調で話すフミヒコ。
「あぁ、聞きたいことがある」
みずきはフミヒコに流されないように意気を込めて切りだす。
『なんだい?』
「…サクヤを、知らないか?」
『…さぁて、なぜそんなことを聞くんだい?』
すぐ逆に聞いてくるフミヒコ。
「マンションから退去していて連絡がつかない、サクヤの居場所が知りたいんだ、知っているのか?」
仕方なく答える。
『答えたとして私に得になることはひとつもないんだがね』
首を傾げるようにはぐらかす。
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