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《記憶の欠片》9
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「なに…?やはり居るのか!?お前のところに!?」
歯切れの悪いフミヒコの態度を怪しむみずき。
『だとしたら?君はどうするのかな?』
「会いに行く、俺はサクヤに会って話があるんだ」
最近の出来事を会って謝りたい。
『…うちのマンションにかい?セキュリティーコードを変更したから前のように入ることは出来ないよ』
「…なっ」
『そんなにサクヤに会いたいのか?』
「あぁ」
『ならば、そうだね…』
フミヒコは少し考えるように言葉を出す。
「?」
『確かにサクヤは私のマンションに引っ越させている。私とサクヤは契約関係にあるからね、今はサクヤも従ってくれている』
フミヒコはあっさりサクヤが居ることを伝える。
「っ契約は…」
『サクヤの所有者は私だからね、会わせるわけには行かない、特に君はね』
「な…」
『サクヤは元気にしている、君が気にすることはないよ』
わざとらしくいうフミヒコに怒りがわくみずき。
「ならなぜアキラに連絡がつかない、携帯電話は通じないし、」
「サクヤの携帯電話は私が預かっているからね、今は私が買ったものを使わせている。サクヤから君に連絡しようと思えば出来るんだよ、しないのは必要がないからじゃないのかい?」
「っ…それでも、俺はアキ、サクヤに直接会って話さないといけないことがあるから、それに…」
フミヒコのもとから助けたい、たとえ自分と付き合ってくれなくても…
『それに?』
「いや、サクヤに会いたいんだ俺は…」
アキラに会ってアキラの気持ちを聞きたい。
会いたくないと思われているかもしれないけれど、最近の色々なことを謝らなければならないから。
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