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《繋がらぬ道》3
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その頃部屋の中では、アキラが丁度夕食をとっていたところだった。
犬たちが急にソワソワし始めたのでどうしたのかと思っていると、
外で聞き慣れた声が聞こえたような気がして…
「…えっ、今のみずき?…まさか、な」
こんなところにみずきが来るはずがない。
「……」
しかし犬たちの様子もいつもと違う、外で何かあったのかと…
一応様子を見に行くアキラ。
「……?」
廊下を覗いてみると。
丁度エレベーターが閉まろうとしているところで…
中にスーツを着た男の姿がちらっと見えた。
「なんだ?」
エレベーターはフミヒコが住む階7Fに止まった。
フミヒコの客か?階をまちがえたのか?
アキラはそんなふうに思って一旦部屋に戻る。
食べかけの食事を片付けていたが…何か胸騒ぎがするアキラ。
有り得ないことだけどみずきに呼ばれたような…
ふと気付くと犬たちがズボンの裾をくわえて引っ張ってくる。
「ん?どした?」
犬のリッツはたたっと玄関の方へ行き呼ぶように戻ってきてはまた玄関に走って行く…
「散歩は行ったろ、勝手に出れないんだから」
そう犬たちに言い聞かすアキラだが、
「……分かった。行くから」
犬たちの様子を見て入り口のドアのところまで行ってみる。
やはりリッツは外にでようとする。
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