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慣れているのはもちろんだけれど、あまりにも突然。しかも有り得ないと思っていたところからで、僕は放心状態だった。
キス……をされている…………?
小ちゃんに……?
思考が停止していてうまく言葉も出てこない。
10秒弱。唇がすっと離れていった。
「……あ、え…」
息継ぎの仕方もよくわからないレベルに動揺した。
「いきなり、ごめん。次からは……言う」
第一声、小ちゃんから出てきたのはそんな言葉。
え?次もあるの?
「小……ちゃん、?ど、どどどどどうしたの…………?」
「どうって……キス」
いや、え?
「な、なんでしたの……?」
「したかった、から」
……頭がおかしいのだろうか?
仮にも兄弟になった人に普通キスするのか……?ここではこれが普通なのか…………?
普通のこととして、受け入れていくべきことなのだろうか。
小ちゃんはその後、「じゃあ、おやすみ」と言ってすぐに目を閉じてしまって。
キスの意味すらわかっていない自分が、眠るなんて行為に集中できるわけがなかった。
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