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「何がって……昨日、その…………無理矢理キスとか…」
段々小さくなっていく声を拾うのに必死だったが、ようやく秋ちゃんが何について落ち込んでいるのかわかった。
「僕は全然気にしてないよ?うーん、なんて言えばいいかなぁ…」
慣れている、と言ってもいいんだろうか。
でもやっぱりここは何も言わないべきだろうなぁ。
「とりあえず、本当に気にしてないからね!あっ、ちょっと遼さんの所行ってくるから!!」
その場から逃げたいという感情と、たまたま見つけた用事を思い出して、2人の返事も聞かずに部屋を飛び出してしまった。
紡との会話でもわかったけど、遼さんが連絡を取ってくれたみたい。
もちろんお礼を言いに行かないわけにも行かず、だ。
遼さんは昨日、仕事をほっぽり出して僕の病院に来てくれたんだとか。
「遼さん、ちょこっとだけお時間いただいてもいいですか?」
「はーい」
と中から快く返事をしてくれた。
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