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「……こんな体を抱いたって、あなたの手が汚れるだけですよ…………」
唯一動く口で最後の忠告をした。
最後って言ったって結局行為を受けるのは僕だけど。
「はっ、黙ってろ」
その瞬間、折りたたみナイフを僕の首にスっとあてる。
冷たい紐を首に巻き付けられるような感覚に息を呑む。
何の抵抗もしなくなった僕をニヤニヤと見下ろして、「いい眺め」と唇を舐めた。
動画を取られているのは口止めをするためなんだろうけど、こんなこと……進んで誰かに言う阿呆がどこにいるのか。
「いい子ちゃんだなお前。初めてじゃねーんだ?」
押し倒している人、動画を撮っている人以外の、もう一人が話しかけてくる。
煙草を咥えた男は僕の顔横にしゃがんで、にこやかに見てくる。
「……初めてだったら、もっと抵抗するでしょう?……慣れていますから、強いて言うならこれは諦めです」
「へぇ……」
淡々と答える僕に笑っていた目を丸くして、再度含み笑いをした。
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