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「ははっ、ごめんね。赤くなったね。あまりに可愛い顔してるからビックリしただけだよ」
このイケメンが……。自分の顔をわかって言っているのだろうか。
「あの、隣の方は……」
「あ、こいつ無口なんだよ……。ほら自己紹介」
「……三男の小葉(ショウヨウ)。律、よろしく…」
声が小さくてなかなか聞き取れなかったけれど、多分小葉って言ったんだと思う。
「小葉さんと遼さん、宜しくお願いします」
笑顔で挨拶をした。
*
早速、城(家)の中に入れてもらってリビングルームとやらに着いた。
その後家の中を色々見せてもらって、1通り終わってまた戻ってきた。
「広い…凄いですね……」
家の見取り図があろうと、これは絶対に迷う。
小葉さんは途中でやる事があるから、と自室に戻った。
「疲れた?少し休もう」
遼さんが知らぬ間にお茶を出してくれて、咄嗟に頭を下げた。
「時間を取らせちゃって、すみません。ありがとうございます」
「真面目だなぁ。気にしないで」
「あの、聞いてもいいですか?」
「うん、いいよ」
聞きたいことがいくつかあった。
「お手伝いさんとか、いないんですか?さっきは遼さんがお茶を持ってきてくださっていたし、こんなに広い家だし手入れとか…」
「あー。うちは基本ね、気づいたら掃除するって感じなんだ。だから隅の方は結構埃だらけだったりするよ。家政婦は兄弟が嫌だと言ってね。もちろん運転手はさっき会ったようにいるけどね」
こんなに大きい家の掃除を……してない…?
家政婦は……嫌…!?
お金持ちは我儘な人もいるって聞いたことがあるけど、あながち間違いではないのかな。
「ご兄弟は何人なんでしょうか……」
呆れ気味に聞いてみる。
長男、三男を紹介されたんだから次男がいるのは当たり前だけど、それにしては部屋の数も多くて。
「あー、うちは君を入れたら7人かな」
「……え?」
「ふふ、ビックリしたでしょ。なかなか多いよね」
6人……?
僕以外に6人も兄弟がいるの……?
みんな家政婦を嫌がる……我が儘な人が……6人も?
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