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「はーい、俺、宮本秋葉(ミヤモト アキハ)。高校一年生。小葉とは双子だけど似てませーん、弟だから四男かも?おわりー」
無駄に語尾が伸びるこの人は秋葉というらしい。高校一年生といえば僕と同じ。この人と同じ学年に編入するのか…と少し気が重くなったのは黙っておく。として……小葉さんと双子って言うのは驚いた。全然似てない。二卵生?
「俺は宮本 悠月(ミヤモト ユヅキ)っていいます。五男です。今は中学三年生です。これから宜しくお願いしますね」
悠月くん。なんかお兄さんたちよりしっかりしている気がする。反抗期とかなさそう。
2人とも笑顔の似合うイケメンだった。
「僕は有坂律です。高校一年生……宜しくお願いします」
緊張混じりに言うと、遼さんがやっと口を開いた。
「律くん、そろそろ有坂外したら?もう君も宮本だよ」
そんな遼さんの言葉にハッとする。
そうか僕……宮本なんだ。
長いこと縛られ続けた有坂の文字。もう離れていいのだとわかっていても、離れるのが怖いと思った。
「宮本、律……」
「うんうん、いい響きだよ」
遼さんは嬉しそうに笑っていた。
「宮本 律っていいですね、なんかかっこいい。兄さんもそう思うでしょ?」
悠月くんは秋葉さんに向かってそう言った。
「なんかお姫様みたーい」
秋葉さんの意味不明な発言についていけない僕達は、その発言を無視して、他愛もない話で盛り上がることが出来た。
長いこと話し、引越しの疲れもあってか、僕はそのままソファーで眠ってしまった。
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