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「んだよコイツ。俺知らねーぞ、こんな奴」
頭の上で響く大きな声に、だんだんと意識が覚醒してくる。
あれ、僕寝てた……?
引っ越してきて初日からリビングで爆睡とか何やってるの僕は……。
「ダメだよ、そんなに大きな声出したら……って、あぁ起きちゃった………」
最初に聞こえてきた声は初めて聞いた声。でもその後の声は悠月君だとわかった。
体を起こし、目を擦りながら状況を理解していく。
時計を見れば、午後7時。
「……!す、す、すみませ、嘘……こんなに寝て、っあ、えっと、……」
「ふふ、律くん落ち着いて。大丈夫だからね、疲れてたんだからしょうがないよ」
なんて図々しい新入りなんだと思われてないだろうか……。
「兄がすみません……」
悠月君にいきなり謝られて驚く。
「い、いえ、え、何がですか……!」
「おい」
アタフタと周りに答えていると、また真上から重い声が響いた。あれ?そう言えば聞いたことない...。
「おいチビ、お前誰だ」
「ひっ……」
まるでヤクザ様のようなお言葉遣いで睨んでいる(イケメン)。
そんな彼に怯えていると、秋葉さんがまた飛びついてきた。
「うっ……ぉ」
支えきれない体はまたソファーに逆戻り。
「落ち着いてよー、起きたばっかりでいじめないの~。今日から来るっていってたじゃーん!宮本 律って言うんだからー!!」
よかった、事情を聞いてない訳では無いようだ。
「……あぁ、そういや言ってたな。へぇ。おいチビ、俺は次男の成海(ナルミ)。覚えとけ〜、じゃーな」
興味なさげに自己紹介だけしてリビングを後にした次男。
他の兄弟に比べて格別に怖い。でかい。でもイケメン。
成海さん。
口調は悪いけれど、性格は悪そうじゃなかった。直感だけど。
あれ、そう言えばだ。
長男が遼さん。次男が成海さん。三男が小葉さん。四男が秋葉さん。五男が悠月くん。その中に僕が入って6人。
1人足りなくない……?
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