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初登校
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みんなのんびりしながらも支度をして、朝のうちに学校へ行った。
僕はというと、昼から初登校することになっている。
転校は慣れている。でもこんなに緊張するのは初めてだった。何しろ今までとは比べ物にならない、所謂金持ち学校だから。
「お金持ちの学校か……」
庶民とは育ちも違うし、この家の人達みたいに結構我儘な人が多いと聞く。(テレビとか)
お金の使い方も違うし、普通の学校と同じにしてはいけない気がするのだ。
「用意しないと」
部屋の掃除をして、慌ただしく準備をした。
◈
昼。
学校について、やっぱり愕然とする。
スケールの違い。
「宮本律様、お待ちしておりました。担任が中におりますので、こちらへ」
門の前には執事のような人。
様呼びでゆっくり僕の前を歩く。
未だに声を発することが出来ずに、どうしようと思いながら歩いた。
職員室で先生と話をして、どうやら此処は庶民も混ざっている、セレブ庶民ゴチャゴチャ学校だということがわかった。
よかった……と内心安心して、「宜しくお願いします」と頭を下げた。
◆
配属されたのは1-3。
今日は文化祭準備とかで午後からが本授業らしく、その時に挨拶をした。
「有坂……あ、いえ、宮本律といいます。これから宜しくお願いします」
タジタジになってしまったがとりあえずミッション完了。
するとみんな拍手をして迎えてくれた。主に女子は顔を赤くしていたが??男子はびっくりしているみたいだった。
この時期の転校生はそんなに珍しいのかな。
チラチラっと教室を見回すと、高速で手を振ってる秋葉さんと少しだけ笑っているように見える小葉さんがいた。
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