アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
位置
-
あの後、目を覚ました時。
部屋に遼さんの姿は無かった。でもその代わりに小葉さんと秋葉さんがついていてくれたようで。
「あ、りっちゃん起きた!!」
目を開けてすぐ、秋葉さんが視界に飛び込んできた。
「おい」
でも小葉さんが秋葉さんの服を思い切り引っ張りながら、
それを阻止してくれた。
「律……平気か」
少し眉を下げながら聞いてくる小葉さん。心配……してくれているのだろうか。自分のためにこの部屋にずっといてくれたのだろうか。
迷惑をかけっぱなしだ。
「全然大丈夫です!……っ、あれ…」
元気に起き上がったつもりだったんだけど、フラッとしてしまってベッドに逆戻り。
「あんまり動くな……、熱がまだひいてないから」
「……え、熱あるんですか僕…」
過呼吸起こして意識を失っただけだと思っていたけれど、どうやら本当に体調悪かったみたいだ。
「迷惑、かけてすみません……」
頭のタオルを触りながら呟くと、
「りっちゃん可愛いから許す~」
なんて秋葉さん。
そんなこと、本当は思っていないんだと思う。
いい人。
◈
寝ながらだけど2人とたくさんお話をして。
話の流れで、「敬語とさん付けを外してくれ」と言われた。
「え、でも……」
そんなの恐れ多いなぁ、って思うんだ。
「いいから~!呼び方も、小葉と秋葉でいいのー!」
「よ、呼び捨ては……」
「じゃあ……小ちゃんと、秋ちゃんでいこう」
突然口を開いた小葉さんがこんなことを言うものだから、固まってしまった。
呼んでくれないと嫌!って秋葉さんも。
半ば強引だったけれど、その時から僕達は本当に"同級生"になった。
「うん……、小ちゃん、秋ちゃん…」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
21 / 281