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保健室に入ってすぐベッドに座らせて貰い、膝の手当をしてもらっている。
「怪我が少しでよかった。俺は二年の天宝院 柊(テンポウイン シュウ)、よろしく」
「ぁ、……宮本、律です…」
テンポ……?
テンポウイン????
なんだその……いかにも金持ちです的な苗字……。
「て、天宝院先輩……?その…………助けていただいて、ありがとうございました」
とりあえず、落ち着いたところでお礼を言った。
「いいんだよ、あれくらい。…それより…………落ちた時、アレ立ちくらみとかのレベルじゃないよね。後ろから誰かに押されたんじゃない」
え?この人もしかして一部始終見てたの?
「………………いや、あれは……」
「別に隠さなくてもいいよ。俺はあの時、転校生の君に挨拶に行こうと思って階段下にいたんだよ。上を見た時に君が通っていてさ、突然落ちてきたから驚いたけど……あれは立ちくらみの落ち方じゃないね」
「……うっ、うーん…」
「笑っても誤魔化されないからね、俺。その感じだと、嫌がらせ初めてじゃないでしょ」
試しに苦笑いをしてみると、先輩もニコニコ……笑顔怖いです………………。
気付いたら落ちていたから、押された感覚は実際わからなかったけれど……。
「多分…………」
「そうだね。……よし、手当はこれでいい。とりあえず授業に戻ろうか。この事は周囲にはまだ言わずに、確信できるわけじゃないからね。俺も手伝うから、……生徒会長としては見過ごせないからね」
そっか……生徒会長としては見過ごせないよなぁ………………………………………………………………………………………………………………
生徒会長……?
「……っ!!生徒会長、なんですか!?」
「え?……あぁ、実はそうだよ」
二年生で、生徒会長……?
「頭脳明晰、なんですね……」
ボソッと呟くと、君に言われたくないなと笑われた。
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