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「あのね紡、今物凄くどうしたらいいかわからないんだけど……どうしたらいいと思う?」
「は?意味わかんねえよ、説明する気あるのか?」
あ、そうか。忘れてた。
「…………(カクカクシカジカ)……で、…どうしたらいいのかなって」
これに関しては自分ひとりで、どうにもできないと思った。
「普段から誰にも頼らねえし、いざ頼ったかと思ったら…………人と関わらなすぎて頼み方がわかんねえのか?説明も意味わかんねえし……恐ろしいな、お前」
なぜか一喝入れられたけれど、紡はすぐに話を変えて「んー」と唸り始めた。
「とりあえず今日のところは授業に行かせて貰えよ。そんで、なんかあった時に何かと便利なんだろうから、……俺からの頼みだ。生徒会のカード持っとけ」
「紡からの……頼み…?」
「あぁ」
ー俺からの頼みだ。
だって、あの人が。
珍しい。
紡にはいつもお世話になって、今回もこうやって頼ってしまった。その紡にお願いされたことなら……
「そ、っ…………か……わかった、…」
僕は生徒会のカードを貸してもらうことになった。
◇
「今日はこれで」
と言って授業に行こうとしけれど、少し……体の調子が悪い気がした。保健室は先生がいる雰囲気もなく、この学校に来てまだ少しだけど怖いイメージしかない。
体を休めるなら、保健室よりも……屋上、かな。
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