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冷たく険しい視線が、僕を刺す。
「聞いてたよ、全部」
その言葉に焦りは増すばかりだった。
「律のこと心配で、生徒会の用が終わった後もしかしたら屋上に来るかもって。待ってた」
でもいつの間にか眠っていたんだとか。
そんなことを突然言われても、理解不能だ。
というか頭が追いつかない。
「……というか、なんだあれ。小葉秋葉の双子に手を出すなって言うやつがいたり、それがいなくなったらお前に手を出す奴がいたり…しかも…………」
何が来るのかと思えば
「なんで次の約束とか取り付けてるわけ」
一際低い声で、そう言った。
「……約束でもしないとやめてくれないと思ったし、それが手っ取り早く退いて貰える一番の方法だと思ったから…………かな」
とうとう和慎君にも僕の内面が一部バレてしまったわけだ。
いづれはバレると思ってはいたけれど、早すぎる。
「約束ってことは相手はまたお前の前に現れるし、お前にそういうこと強要するかもしれない」
「……その時はどうにかして逃げるよ」
それにしても和慎君は、一体何に対してこんなに怒っているんだろうか。
「どうにかって……、さっきだって逃げられてなかっただろうが!力でだって負けてた。しかもお前の言った言葉……アレどういうこと?」
ビックリするほどではないものの、口調からも彼が怒っているのはすぐにわかる。
それくらい、オーラがすごい。
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