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おもい【勝生勇利】
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「ユリオ、クリス、JJ。みんな忙しかったはずだし、僕とは敵なのに無理なお願いをしてそれをきいてくれた。こんな自分勝手な僕に時間を割いてくれたんだ。僕には足りないものだらけだって改めて考えさせられたよ。だからこそたくさんのことを吸収させてもらったよ。確実に僕はあなたをアッと言わせるために必要な力を蓄えていったんだ。」
瞼を閉じるとあの合宿が思い出される。皆手加減なんてしてくれなかった。もちろん僕だって手加減は望んでいなかったし、むしろありがたく思った。あんな次の大会までの間隔が多くないのときに協力してくれるなんてあり得ないだろうと考えていた。協力してくれたことは本当に奇跡みたいなものなのだ。
「蓄えていく日々のなかでも、一際心に刺さったのはクリスの言葉かな…。『離れてほしくないなら全身から叫ぶんだ。いくなと。すがれと。誘えと。そして手の中に落とせばいい。』僕の魅力を一番分かっているのは僕自身。あなたが一時魅力に思ってくれたこの武器を使わなきゃなって。どうして?どうして、なぜ…あなた僕を見てくれないの?ってそんな考えじゃなくて、僕を置いていくなんて酷くない?責任とってよね。離れずに傍にいてよね!絡めて少し強引にでも落とした方がいいなってそっちの方が僕らしいかなって。赤いバラもね挑発的な感じにしてみたんだ。自信なんて一ミリもなかったけど、でも負けるつもりもなかったよ。あなたが鳩に豆鉄砲をくらったかのよう顔はすごく面白かったなぁ。」
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