アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
君から離れたい【ヴィクトル・ニキフォロフ】
-
決断して一週間で俺は勇利の元をさった。
サングラスは潤んだ瞳を隠すため。勇利の悲鳴のような叫びをきこえてないかのように振る舞うのは体が引き裂かれるくらいに辛かった。
タクシーに乗ったあとマッカチンにすごいパンチされ威嚇されたのも覚えている。
マッカチンは怒っていた。マッカチンに対しても勇利にしても俺は謝るしかなかった。
帰国後、ヤコフのところへもどりロシアの国内大会にでた。
毎日勇利の練習のためにリンクに立っていたお陰で感は鈍っていなかったし、もしものために用意していたSP、FP用の構成も役にたった。
言うまでもなく優勝して…あの時のユリオの顔は怖かったな。
無事に四大陸選手権の選抜にも選ばれて大会にのぞみ、そこでもリビングレジェンドに恥じないだけの演技をして俺の復帰をアピールした。
『次は、リンクで会おう』
みたいなことを言っておきながら俺は勇利をさけていて、演技もみていなかった。
クリスにからかわれたが「別に」だけで深くは返さなかった。
記者にも勇利について聞かれた気もするが当たり障りのないことをいったような気がする。
勇利を早く忘れなくては。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
9 / 60