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君から離れたい【ヴィクトル・ニキフォロフ】
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ヤコフのあとをついていくと彼はミーティングルームへと入っていった。
中に入るとテレビがついていて、画面は勇利がリンク外で待っているところで静止されていた。
「ヴィーチャ、これがおまえのしたことだ」
ヤコフはドアの鍵を閉めて映像を再生させた。
正直画面にうつる勇利の顔や演技はいままでにみたことのないものだった。
思わず顔をそむけてしまうくらいに。
「ヴィーチャしっかり見ろ。お前が身勝手に中途半端に放り投げた結果だ。」
画面にうつる勇利の瞳には生気がなくどこか焦点があっていない。表情も凍りついたままでステップにいつものキレがない。トレースも醜い有り様なのだろう。音楽に乗れずにわずかに全体的におくれている。これでノーミスなのが不思議なくらいだ。
「勇利…」
「フリーはもっとひどかったんだぞ。」
次にフリーがうつされたのだが泣いていた。勇利は静かに涙をながして演技をしていた。
「これはお前と出会って変わった勝生勇利のスケート人生と様々な愛についてを題材としているらしいな」
「ああ…」
「しっかりもう一度話すのだな。」
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