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君から離れたい【ヴィクトル・ニキフォロフ】
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勇利と改めて向き合う決心をした俺の心はスッキリとしていた。
「とりあえず、練習に戻ろうか。」
「それはこっちのセリフじゃ。」
「そうだねー。」
鍵をはずして目の前のドアをあけると、ドアの縁に体を預け反対側に足を伸ばして行く手を阻むユーリの姿があった。
「なにかな?ユリオ。最近、姿を見なかったけど。」
「カツ丼(勇利)は俺が食う。」
ガンにらみしてくるユリオに肩をすくめる。俺は一呼吸つきユリオをにらみ返しそして微笑んだ。
「残念だったねユリオ。ついさっきまでの俺なら好きにしたらいいよって答えたのに。今は…駄目だ。カツ丼は俺のためのものだからね。渡すわけにはいかない。」
「ちっ、ならさっさと…ウジウジしてねぇでしっかりしろよ!!。あいつは!!!!あいつは…もう前に進んでるぞ。」
「分かってるさ。ありがとうユーリ。」
「はっ?ヴィクトルに礼を言われるとか鳥肌たつんだけど」
「ユーリ???」
「…わるい………ごめんなさい。なんで俺が 」
まったく、この子猫ちゃんの口の悪さはあいかわらずだな。
ねぇ、勇利。
君を迎えにいく準備をこれからするよ。
だから…
「待ってるんだぞっ☆」
「誰にいってんだよ」
「なーいしょ」
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