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おもい【ヴィクトル・ニキフォロフ】
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「本当に…離れたくなかったんだ。だけど、強く美しくなっていく君を見て、捨てられてしまうのではないかっていう考えがでてくるようになったんだ。」
握りしめた拳に優しく勇利が手をおいた。それはまるで最後までしっかりきくからねといっているような気がした。
「俺は怖かった。だから、だから君を…捨ててしまった。すまない。謝って許されることじゃないのは分かってるんだが。」
「許さないよヴィクトル。それでどうして滑ったの?」
「それは、もう一回君に向き合おうとおもったから。あとは俺の気持ちを勇利に知ってほしかったし、男としての俺をみてほしかった。」
「そっか…僕は貴方を苦しめてしまったこともあったんだね。」
勇利の反応が恐い。君は今どんな顔をしているのだろう。
嫌われてしまっただろうか?あきれたのだろうか。
抑揚のあまりつかない声に感情がわからない。
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