アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
おもい【勝生勇利】
-
「僕を見て…ヴィクトル。」
心なしか震えながら僕の顔を決して見ようとはしないヴィクトルに優しく声をかけ、彼の拳の上にのせていた自分の手のひらに少し力を入れる。
大丈夫だよ。僕は貴方を嫌いにはならないよという気持ちを送る。
ヴィクトルは恐る恐るといった感じで少しずつこちらをむいた。
そんなヴィクトルに向かって、僕は穏やかに微笑むと、彼は一瞬だけ目をまるくさせてから泣きそうな顔をして微笑んだ。
そして、気がついた時にはヴィクトルの腕の中に僕はいて、驚いた僕をよそに彼は僕の耳元でかすれぎみに囁いた。
「Sorry…勇利。俺は君を愛しているんだ。もちろん付き合ってくれるよね?」
言葉自体はいつものヴィクトルなのに弱々しくいう彼に少し笑いながらも僕は返事をする。
「Yes…」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
44 / 60