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おもい【勝生勇利】
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僕の脳内にあの、ヴィクトルが出ていってしまった時の光景がフラッシュバックする。
「それなのに…離してしまった。 離れていってしまった 罰が当たったと思ったんだ。あなたの思いを無視して勝手に考えていたから。だから、これは自業自得なんだなって …そう思った。おかしいよね… 本当。あなたがいなくなってしまって、僕はたまらないくらいに淋しくなった。この心に空いた大きな穴をどう埋めたらいいんだろ。どうしたら、あなたを考えなくなるだろうって。」
せっかくやんだ僕の涙が零れる寸前になる。
想いを伝えるってどうしてこんなにも苦しいんだろう。向き合うってどうして辛いんだろう。こんな汚い僕を、それでも貴方はうけいれてくれるのかな?
ヴィクトルは申し訳なさそうな顔をしている。貴方だけが悪いわけじゃないのに。
僕の手を握るヴィクトルの手の力が少しきつくなる。
「それで…君はどうしたんだい?」
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