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友だち
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俺のクラスはAだった。
どういう基準で決めているのかは知らない。
てか、爽が同じクラスなら何でもいいし。
席順的には、爽の斜め後ろになった。まあまあ、だな。
どうやら前は可愛い子らしい。どきどき。
ドサッと音がしたから前を見ると、
キラキラとコッチを見ている男の子がいた。
そのまま俺の前の席に座り、ガバッと振り返る。
「俺、桜田 真紀(さくらだ まき)!よろしくね〜」
金髪、小さい、人懐っこい。確かに可愛い。
…完璧なる犬だな。
差し出された手を掴んで握手し、
俺も名を名乗った。
「うんっ、知ってるよ〜。悠くん有名だもんっ。
ーー生徒会長と副会長を唆したってね!」
誤解ですね。盛大なる誤解ですね。
多分そういう噂が回ってるから…
てか、今、名前で…//
慣れない…初対面の人に名前で呼ばれるの。
爽はなんか気になんなかったけど。
『樹さんは、実家が隣なだけだから…』
「え、そうなの!?いがーい」
おっきな目をまん丸にしてる。スゲー、デカい。
ボーッと桜田くんの顔を眺めていたら、カツラを取られた。
う、うわっ。ビックリしたぁ…
「みんなの目の前で取られたカツラをまたつけるなんて、悠くんおもしろ〜い」
「コラ真紀、悠をいじめんな」
爽ッ…!(感動のあまり言葉が出てこない)
「え〜、爽も躾済みなんて、悠くんまさかのプレイボーイ?」
「は?ンなわけねえだろ。何だよ躾って」
躾よりも、プレイボーイの意味が分からない。馬鹿にされてんのかな?
分かんないから言い返せない。
「悠くん面白いから楽しめそう♪
ホントによろしくね?」
『あ、うん』
多分、友だち(?)ができた。
桜田くんが悪い笑みを浮かべてるのにも気付かぬフリをして、
これからどうするか考えた。
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